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ラジオガァデン [鉄道関係]

最初に秋葉原に連れていってもらったのは、小学校4年か5年生の頃だったと思う。母方の実家が深川に有り夏休みなどに泊まりに行った際に連れられていったんだと思う。何かの部品を買っていたようだけど、そのごみごみとした総武線ガード下で所狭しと並んでいる、抵抗やコンデンサー、ガラスケースの中にあったトランジスタやIC、真空管が珍しくてわくわくしていた記憶がある。中学生になり、家も浦安に引越し、電子ブロックや「初歩のラジオ」を購入したのをきっかけに電子工作にのめり込んでいった。毎月のように、少ない小遣いを持って部品を買って役に立たないようなものを作っては喜んでいた。以後、対象がマイコンやオーディオ、パソコンと代わりはしたが秋葉原通いは社会人になっても続いた。

多分、「とらのあな」のような同人誌の販売店が進出しはじめ、メイド喫茶が増え始めた頃、趣味とシンクロしなくなった秋葉原からは自然と足が遠のいていった。今でも、時々裏通りやガード下を歩くが、かつてのキラキラした時代は戻ってこないのは感じていた。そんな、変わりつつあった秋葉原でも昔ながらの老舗は残っていた。

秋葉原電気街の誕生のきっかけとなった、米軍の払い下げ部品を売っているジャンク屋もその一つだ。表通りにあった店もいつの間にか裏通りへと引っ込み見かける事も少なくなったが細々と営業を続けていた。店の名前も知らなく場所しかわかっていなかったお店が多数であったが、それでも日米無線や国際ラジオにはお世話になったものである。

今回、そんな消えつつある秋葉原の景色とE257系を絡めて見ようと久し振りに神田駅を降りた。中央線の煉瓦製の高架にそって歩いて着いたのは、交通博物館の隣のガード下のラジオガーデン。記憶では10件程の店舗が入っていた筈だった。が、シャッターが降り、日米無線も開いていない。それでもいいやと、古びた「ラジオガァデン」と書かれた看板と絡めて撮影をした。


中央線御茶ノ水-神田 特急あずさE257系

DSC03802.jpg

SONY α7 with CONTAX Distagon T* 18mm/F4


後で友達からきいたら、日米無線昨年末で閉店したとのこと。ここのお店も一件しか営業して無くそれも週の半分くらいしか開いていないようだった。と思って調べたら、他にも多くの老舗専門店が閉店していた。もう、電気街の秋葉原では無くサブカルチャーのアキバへと変わってしまったのだ。近いうちに、平日にこの界隈をゆっくり散策して見たいと思った。電気街の遺された景色を求めて...


_IMG5601.jpg

そういえばかつてあった家電販売店もオノデンだけになったようで...

第一家電、LAOX、石丸電気、サトームセン、宝田無線、九十九電機、一二三電商、オヤイデ商会...ここらでやめておこう。

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hanamura

ラジオデパートは?まだあるみたい。
今の内に行っておいた方が良さそうですね。
by hanamura (2019-02-19 09:39) 

boo

>hanamuraさん
 ありますが、中は変わっているかも知れません

by boo (2019-02-25 21:09) 

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